spacer
UMEX
うおぬま国際交流協会
Top
About UMEX
Join UMEX
News
Events
Multicultural Exchange
BBS
Activity Reports
Links
Contact Us
English Site
spacer Uonuma Association for Multicultural Exchange

| 活動紹介 | 外国語プログラム | 日本語プログラム | ホームステイ・プログラム | 研修プログラム |
| 夢っくすニュース | 夢っくす掲載記事 |

夢っくすの日本語プログラム・現状と課題

担当:大平(オオヒラ)悦子
2004年3月31日

1.日本語プログラムの必要性
 
夢っくすでは、交流の相手となるのがほとんど国際大学の留学生とその家族で、彼らは国際大学の特殊性から、学外の日本人と接することなく、全く日本語を話さなくても2年間の修業を終えて帰国することもあり得る人たちでした。しかし、彼らには、せっかく日本に来たのだから、日本の習慣や文化に触れてみたい、近くに住んでいる住民たちと話がしてみたいという希望もあり、そのためには多少なりとも日本語を学習する必要性がありました。国際大学では日本語を学ぶ授業がありますが、カリキュラム上それを受講できない留学生も多く、留学生の家族にとっては日本語学習の機会が全くないという状況でした。  

そこで、交流活動の第一歩として、彼らに日本語を学習する機会を提供することがなによりも重要だと考えたわけです。

2.日本語学習を支援する人々の育成  
近年、全国各地に「外国人住民のための日本語支援ボランティア」の活動が活発に行われています。しかし、夢っくす設立当初、魚沼地域にはそういった日本語支援の専門家がおらず、自分たちで日本語の教え方を基礎から学んでいかなければなりませんでした。  そこで夢っくすでは、修了時には「日本語を外国語として捉える」「外国人とのコミュニケーションにおける留意点」などの必要最小限の内容を身に付けることができる、アルクの6ヶ月通信講座「日本語の教え方・短期実践講座」を受講する日本語交流員養成プログラムを作りました。  

この受講者募集の際には、講座修了後、夢っくすでの日本語交流員登録と活動を条件に、受講料39,000円のうち29,000円を還付すると案内し、2002年2月から第1期生15名、4月から第2期生16名が受講を開始しました。

3.トライアル日本語クラスとその後のクラス活動  
各自で「日本語の教え方講座」で勉強を進めていく中、7月頃になって受講生の中から「実際に外国人を相手にしてやってみないと分からない。」という声があがりました。そこで、ちょうど国際大学は長い夏休みに入っていましたが、キャンパスに残っている留学生や家族の中から日本語学習希望者を募り、受講者5〜6人に交流員4〜5人の昼クラス1つと夜クラス1つを作り、トライアルとして5回ほどやってみました。  

日本語交流員の中には、この時初めて、肌の色が違う人や言葉が通じない外国人を間近にしたという人もいて、緊張の汗を流しながらも、学習意欲旺盛な受講生に半分助けられつつ、日本語を学ぶ人にとってどんな点が難しいのかを少しずつつかんでいく事ができました。  

その後、秋からはこのトライアル日本語クラスを一部交流員が引き続き担当し、国際大学の新学期スタートにあわせて10月からは新たに5クラスを開講しました。交流員1人または2人につき、学習者2〜5人のクラス編成で、テキスト「FIRST LESSON IN JAPANESE」を学習のベースにしています。初めは経験がなくおろおろすることが多かった交流員たちも徐々に独自の教材を使い始めたり、言葉の学習に留まらず、外に連れ出して地元の生活や文化に触れさせるなど、数ヵ月後には幾分余裕がみられるようになってきました。

4.チューター・プログラムの開始  
日本語を始めて学習する場として日本語クラスを開設してきましたが、クラスでの学習の成果によって、ある程度は意思疎通ができるくらいに日本語が上達してきた人がでてきました。また、国際大学の日本語の授業で学習している留学生の中からは、授業での日本語学習だけでなく、地域の日本人と日本語で会話したりコミュニケーションをとったりする会話パートナーや、進度が速い授業内容の復習をサポートしてくれる日本語交流員を望む声が聞こえてきました。日本語交流員の中にも、仕事を持っているため一定の曜日や時間にコンスタントに活動するのは難しいが、時間の都合がつく時にフレキシブルに日本語交流を続けたいという人もいました。  

そこで、平成15年1月からは「初級日本語クラス」と並行して「日本語チューター形式」を開始し、ある程度日本語が話せる外国人を対象に、外国人と夢っくす会員が1対1でペアを作り、お互いの都合がいい時に会って日本語で話をするというかたちをとりました。相手はなんとか日本語でコミュニケーションが取れる外国人なので、チューターには特別な資格や英会話力が必要なく、夢っくす会員なら希望すれば誰でもチューター登録ができることとし、より多くの外国人と会員が交流の機会を持てるようになりました。

5.試行錯誤の中から定着してきたプログラムのかたち  
「クラス形式」と「チューター形式」のかたちをとりながら、国際大学の教育課程に合わせて、1年を新入生がやってくる秋学期(10〜12月)、冬学期(1〜3月)、春学期(4〜6月)、夏休み期間(7〜9月)に区分し、学期初め、学生の授業履修プランができる頃に夢っくす日本語プログラムの受講者を募集します。  

クラス形式は、異なった進度で昼夜あわせて常に5クラス以上開設し、本来の学業で忙しくどうしても欠席が多くなってしまい、なかなか日本語を身に付けることができない学習者でも、あきらめることなく何度でも再受講できる体制です。チューター形式は、都合がつく時間が合いそうなこと、趣味などで共通の話題が多そうなことなどを考慮してマッチングをし、一学期終わる毎に各自にアンケートを書いてもらい、継続や別パートナー希望の意向を確認しています。ほぼ全てのペアが継続して交流を続けており、半年以上お付き合いしているペアも多いです。

6.失敗からの学びと交流の深まり  
夢っくす日本語交流員には日本語を教えた経験がある人は一人もいなくて、特に初期の日本語クラスでは、なにもかもが手探り状態でした。日本語を話せる私たちにとって当たり前で簡単なことが、外国人にとって思いがけず難しいことだったりすることも、実際に接してみて初めて分かりました。

国際大学の学生は総じて優秀な方たちなので、「ひらがな」ぐらいは1週間で全部覚えられるだろうと思い宿題にしたところ、それができずに劣等感を感じてしまった学生が、翌週から日本語クラスに来なくなってしまったこと。逆に、簡単な日本語しか分からないとはいえ、学習者は幼稚な内容では退屈に感じてしまうこと。「教えよう」とする交流員と、気軽に日本語に触れてみたいと思っている学習者との間に温度差があったりしたこと。また、日本人どうしなら言葉がなくても何となく伝わる微妙なニュアンスが伝わらなかったり、考え方や習慣の違いに驚いたりと、異文化理解の難しさを感じることもありました。  

その反面、全く日本語が話せなかった人が、数ヵ月後にはたどたどしいながらも一生懸命日本語で話そうとしている姿に胸が熱くなったり、日本語プログラムでの交流がきっかけで親しくなり、会員の自宅に学生を招いて家族ぐるみのお付き合いが始まったりもしています。チューター形式で日本語を勉強していたある学生の奥さんが出産の際には、通院から出産直後の育児までを「夢っくすママさん隊」でサポートする体制が自然とできあがっていました。

7. これからの課題  
現在5期生6人が「日本語の教え方講座」を受講中で、これまでに講座を修了し日本語交流員として登録した会員は26人です。そして平成16年冬学期現在、夢っくす日本語プログラムに参加している外国人は、クラス形式で25人、チューター形式で39人です。留学生だけでなく、その家族の参加が少しずつ増えていますし(現在8人)、大学の外国人教授等の参加も時折みられます。日本での就職を目指してきっちり日本語を学びたい人から、日本語を学習するためというよりは、日本人パートナーとの心安らぐひとときを楽しみに参加している人までさまざまです。

夢っくす日本語交流員や会話パートナーにとって必要なのは、日本語についての知識や教える技術よりも、これらの日本語能力もまちまちで多様な学習者の要望を的確にくみ取り、お互いに楽しい時間を過ごせるコミュニケーション力ではないかと考えます。そのために、日本語ボランティア活動や異文化交流等に関する研修会にはできるだけ多くの会員に参加してもらい、また、お互いの経験や情報を出し合い共有できる場を多くもたなければならないと考えます。

また、平成15年秋学期から地域に住む中国人花嫁さんが一人、夢っくす日本語クラスに参加していますが、魚沼地域にかなりたくさんいると思われるこういった日本語学習を緊急に必要としている人たちを積極的に受け入れるには、経験の浅い私たちは残念ながらまだ準備不足です。今後、積極的にそういう取り組みをしていくために、行政や周辺の外国人生活支援ボランティア団体とのネットワークづくりや協力体制の確立がこれからの課題です。




*夢っくすの日本語交流員の研修会参加レポートをあわせてご覧ください。

| 活動紹介 | 外国語プログラム | 日本語プログラム | ホームステイ・プログラム | 研修プログラム |
| 夢っくすニュース | 夢っくす掲載記事 |

UMEX うおぬま国際交流協会
夢っくすサロン(国際大学第3学生寮1階)  [地図]
(土曜:13:00〜15:00)
事務局:〒949-6609 新潟県南魚沼市八幡35-7

TEL: 025-779-1520
FAX: 025-779-1520
E-Mail: office@umex.ne.jp